フラクタル班ではフラクタル、つまり自己相似性を持った図形をテーマに展示を行います。

自己相似性とはなんでしょうか?下の図はコッホ曲線と呼ばれる有名なフラクタル図形です。 この図のなかで、赤丸で囲んだ部分が全体の縮小になっている事が分かると思います。これが自己相似性です。

私たちの班では皆さんにあまり馴染みが無いであろうフラクタル図形に親しんで貰えるよう、 図や模型を豊富に用いた展示を行います。 特にシェルピンスキーのガスケットというフラクタル図形の模型が当日は存在感を放つことになるでしょう。

製作途中につきまだまだかわいげのあるサイズです。

それではフラクタルというのはなんか綺麗だけどそれだけのものなのかという疑問を持つ方もいると思います。しかし決してそのようなことはありません。

実は自然界にはフラクタル的な形があふれています。山の形、雲の形、あるいは葉の模様などがそうです。 それらの形は細かい構造を持つため、従来の滑らかな(微分可能な)形を扱う幾何学だけでは 手に負えないことになってしまいます(先ほどのコッホ曲線も長さが無限大になって困ります)。 そのような「ギザギザ」な形をうまく扱ってやろうというのがフラクタル幾何学であり、 一つの自然の見方を提供することになっているのです。

また、工学的な応用は画像処理を中心に進められていますし、 理学的には統計力学の分野でフラクタルは欠かせない概念です。 そのようなフラクタルの応用的な面についても展示を行います。

東京大学工学部 物理工学科 計数工学科 有志

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